118D027|第118回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
急性の呼吸困難をきたすのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
急性呼吸困難では、突然発症する胸腔・肺血管の病態を優先して考えます。気胸と肺血栓塞栓症は急激な呼吸困難を起こします。
解説
気胸では胸膜腔に空気が入り、肺が虚脱して換気が急に障害されます。緊張性気胸では循環障害も加わり、緊急対応が必要です。
肺血栓塞栓症では血栓が肺動脈を閉塞し、換気血流比が急激に悪化して呼吸困難、胸痛、頻呼吸、低酸素血症などを生じます。
肺気腫、間質性肺炎、肺高血圧症は通常は慢性経過をとりますが、急性増悪することはあります。設問では典型的な急性発症を選びます。
選択肢の確認
a.気 胸
正しい。
気胸は肺虚脱によって突然の胸痛と呼吸困難を生じるため該当します。
b.肺気腫
誤り。
肺気腫は慢性閉塞性肺疾患の一病態で、通常は慢性的な労作時呼吸困難が中心です。
c.間質性肺炎
誤り。
間質性肺炎は進行性の呼吸困難を示すことが多く、典型的な突然発症の選択肢ではありません。
d.肺高血圧症
誤り。
肺高血圧症は進行すると労作時呼吸困難や失神を生じますが、通常は慢性経過です。
e.肺血栓塞栓症
正しい。
肺血栓塞栓症は肺動脈の急性閉塞により突然の呼吸困難をきたします。
覚えるポイント
- 突然の呼吸困難では気胸と肺血栓塞栓症を考えます。
- 気胸は換気障害、肺塞栓は肺血流障害が中心です。
- 胸痛、SpO2低下、頻呼吸、循環動態を速やかに評価します。