118D028|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
ブラケットが装着された上顎中切歯とアーチワイヤーの矢状断面の模式図 (別冊No. 7)を別に示す。 矢印の方向に矯正力を作用させ、傾斜移動するときの回転中心はどれか。 1 つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
矯正力による歯の移動様式は、力の作用点とモーメントによって決まります。単純な傾斜移動では、歯冠と歯根が反対方向へ動き、歯根側に回転中心が生じます。
解説
ブラケット部へ単一の力を作用させると、歯の抵抗中心を通らないためモーメントが生じ、歯は傾斜移動します。無制御傾斜では、回転中心は一般に歯根側で抵抗中心の近くに位置します。
画像の確認
実画像では、ブラケット部に左向きの単一水平力が加わり、歯冠が力の方向へ、歯根が反対方向へ動く傾斜移動が模式化されている。このとき回転中心は歯根の根尖寄りに置かれ、図中ではイに相当する。
選択肢の確認
a.ア
誤り。
アは図上の位置関係が傾斜移動の回転中心に一致しません。歯冠と歯根の移動方向を想定して判定します。
b.イ
正しい。
イは傾斜移動で生じる回転中心の位置に該当します。
c.ウ
誤り。
ウは図上の位置では、設問の単一力による傾斜移動の回転中心とは異なります。
d.エ
誤り。
エは図上の位置では、設問の力が生じさせる歯の回転を説明できません。
e.オ
誤り。
オは図上の位置では、単純な傾斜移動の回転中心に該当しません。
覚えるポイント
- 歯の抵抗中心を外れた力はモーメントを生じます。
- 単一力では歯冠と歯根が反対方向へ動く傾斜移動になりやすいです。
- 画像では力の方向、抵抗中心、回転中心を区別します。