119C046|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
8 歳の男児。上顎両側中切歯の萌出遅延を主訴として来院した。歯の外傷の既往 はないという。上顎埋伏過剰歯を抜去することとした。初診時の口腔内写真(別冊 No. 15A)、エックス線画像(別冊No. 15B)及び歯科用コーンビームCT(別冊 No. 15C)を別に示す。抜歯手順と用いる器具を示す。 ③に入る器具はどれか。1 つ選べ。 局所麻酔(注射器)→①→②→③→④→⑤→縫 合(持針器)

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
埋伏過剰歯の抜去では、切開と粘膜骨膜弁の剝離後、埋伏歯を露出するために回転切削器具で骨を削除します。
解説
一般的な手順は、局所麻酔、切開、骨膜剝離子による粘膜骨膜弁の剝離、回転切削器具による骨削除、挺子による脱臼・抜去、鋭匙による掻爬、洗浄、縫合です。
上顎前歯部では永久歯根、鼻腔底、切歯管との位置関係を歯科用コーンビームCTで確認し、必要最小限の骨削除を行います。
画像の確認
実画像A・Bでは上顎中切歯の萌出路に過剰歯が埋伏し、Cで口蓋側皮質骨との位置関係が示されている。切開と骨膜剝離で粘膜骨膜弁を挙上した後、埋伏歯を露出させる③では回転切削器具で被覆骨を削除する。
選択肢の確認
a.鋭 匙
誤り。
鋭匙は抜歯後の肉芽組織除去や抜歯窩の確認に用い、骨削除より後に使用します。
b.挺 子
誤り。
挺子は歯を脱臼・挙上する器具で、埋伏歯を覆う骨を除去した後に用います。
c.メ ス
誤り。
メスは切開に用いるため、局所麻酔直後の早い段階に使用します。
d.骨膜剝離子
誤り。
骨膜剝離子は切開後に粘膜骨膜弁を剝離する器具で、回転切削器具より前に用います。
e.回転切削器具
正しい。
③では埋伏歯を露出するため、回転切削器具による骨削除を行います。
覚えるポイント
- 埋伏歯抜去は切開→剝離→骨削除→脱臼・抜去→掻爬です。
- 骨削除には回転切削器具を用います。
- 永久歯根や鼻腔底との位置関係を術前に確認します。