119C051|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
高齢者の歯内療法で留意するのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b・d
正答
a、b、d
この問題のポイント
高齢歯では第二象牙質の添加と石灰化が進み、根管口部の狭窄、象牙質粒、天蓋と髄床底の接近に注意します。
解説
加齢に伴って歯髄腔は狭くなり、髄角が低くなります。根管口が見つけにくく、象牙質粒やびまん性石灰化によって器具の進入が妨げられることがあります。
髄腔開拡では穿孔を避けるため、エックス線画像や歯科用コーンビームCT、拡大視野を活用し、髄床底の色調と解剖学的法則を確認します。
選択肢の確認
a.根管口部の狭窄
正しい。
第二象牙質の形成により根管口部は狭窄し、探索が困難になります。
b.象牙質粒の存在
正しい。
象牙質粒は歯髄内の石灰化物で、高齢者では遭遇しやすくなります。
c.根管彎曲度の減少
誤り。
加齢で根管彎曲度そのものが一律に減少するわけではありません。狭窄により追従が難しくなる点が問題です。
d.天蓋と髄床底の接近
正しい。
髄腔が狭くなるため、天蓋と髄床底の距離が小さくなり、穿孔に注意します。
e.生理学的根尖孔の開大
誤り。
根尖部ではセメント質添加などにより狭窄傾向を示し、生理学的根尖孔が開大するわけではありません。
覚えるポイント
- 高齢歯では歯髄腔・根管が狭窄します。
- 象牙質粒と石灰化根管に注意します。
- 髄床底穿孔を避けるため拡大視野と画像を活用します。