119C061|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
28 歳の女性。上顎前歯部の審美不良を主訴として来院した。診察の結果,コン ポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 21)を別に示 す。 形態回復で留意するのはどれか。3 つ選べ。

3つ選択
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正解: a・b・d
正答
a、b、d
この問題のポイント
前歯部コンポジットレジン修復の形態回復では、天然歯らしい隅角徴、歯冠豊隆、歯間鼓形空隙を再現します。
解説
前歯の審美修復では、色調だけでなく、近心・遠心隅角の違い、唇面の豊隆、切縁形態、隣接面接触、歯間鼓形空隙を整えることが重要です。これらは光の反射や歯の見かけの幅に影響します。
修復後は隣接面の清掃性、歯肉への圧迫、咬合接触も確認します。辺縁封鎖性は接着操作の成否に関係しますが、設問の「形態回復」で問う外形的項目とは区別します。
画像の確認
実画像では修復対象の上顎中切歯の切縁・近遠心形態が隣在歯と不調和で、両隣接部に黒い歯間空隙がみられる。修復では近遠心隅角の違いである隅角徴、唇面の歯冠豊隆、歯間乳頭を受け入れる歯間鼓形空隙を再現する。
選択肢の確認
a.隅角徴
正しい。
近心隅角は比較的鋭く、遠心隅角は丸みを帯びるなど、隅角徴を再現すると自然な歯冠形態になります。
b.歯冠豊隆
正しい。
唇面と隣接面の歯冠豊隆を適切に回復し、審美性と歯周組織の保護を図ります。
c.辺縁封鎖性
誤り。
辺縁封鎖性は接着・重合・仕上げに関する重要な性能ですが、歯冠の外形を再現する形態項目ではありません。
d.歯間鼓形空隙
正しい。
歯間鼓形空隙を適切に設け、歯間乳頭のための空間と清掃性を確保します。
e.頰側寄り1/3 での接触点
誤り。
前歯の接触点を一律に頰側寄り1/3へ置くものではなく、歯種と隣接関係に応じて切縁・唇舌的位置を決めます。
覚えるポイント
- 前歯修復は色調と形態の両方を再現します。
- 隅角徴と歯冠豊隆は見かけの歯冠幅に影響します。
- 歯間鼓形空隙は歯間乳頭と清掃性に関係します。