31PM022|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
災害発生後に実施する歯科保健活動の目的はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b
正答
a:災害関連死の抑制、b:被災者のQOL向上
この問題のポイント
災害歯科保健活動は、急性期の救命トリアージではなく、避難生活中の口腔衛生・摂食嚥下・義歯管理を支える活動です。
解説
断水、歯ブラシ不足、生活環境の変化により口腔清掃が困難になると、歯周炎や口腔粘膜疾患だけでなく、要介護高齢者では口腔細菌の誤嚥による肺炎リスクも上がります。歯科チームは口腔清掃支援、衛生用品の配布、義歯の調整、口腔機能・嚥下の評価、食形態の助言を行い、食べる・話す・眠るという生活機能を守ります。誤嚥性肺炎などによる災害関連死を減らし、被災者のQOLを保つことが目的です。
選択肢の確認
- a 災害関連死の抑制:口腔ケアと摂食嚥下支援は、とくに高齢者の誤嚥性肺炎を予防し、避難後の関連死抑制に寄与します。
- b 被災者のQOL向上:疼痛、義歯不適合、口腔乾燥、咀嚼困難を改善して食事・会話を支える直接的な目的です。
- c DMATの活動の開始:DMATは災害急性期の医療支援体制であり、その始動は歯科保健活動が達成すべき目的ではありません。
- d トリアージタッグの判定:傷病者の治療・搬送優先度を決める救急医療行為で、避難所における継続的な歯科保健の目的とは異なります。
覚えるポイント
急性期の救命・搬送=DMATとトリアージ、避難生活の口腔衛生・食支援=歯科保健活動と時間軸で区別します。