31PM024|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
有機水銀が原因物質であったのはどれか。1つ選べ。
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正解: b
正答
b:水俣病
この問題のポイント
代表的な公害病・職業関連疾患と原因物質を一対一で対応させます。有機水銀による中枢神経障害が水俣病です。
解説
工場排水中のメチル水銀が水環境へ入り、食物連鎖で魚介類に生物濃縮しました。それを継続摂取した住民に感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄、聴力障害、構音障害などの中枢神経症状が生じたのが水俣病です。メチル水銀は胎盤も通過するため、母体の摂取による胎児性水俣病も起こります。他の選択肢は、繊維状鉱物、硫黄酸化物、重金属カドミウムという別の曝露に対応します。
選択肢の確認
- a 中皮腫:胸膜・腹膜などの中皮に生じる悪性腫瘍で、代表的原因は石綿〈アスベスト〉曝露です。
- b 水俣病:魚介類に濃縮したメチル水銀の摂取によって起こる神経系の公害病なので正答です。
- c 四日市喘息:石油化学コンビナートからの硫黄酸化物を中心とする大気汚染で呼吸器障害が多発しました。
- d イタイイタイ病:鉱山由来のカドミウム曝露により腎尿細管障害と骨軟化症を生じる公害病です。
覚えるポイント
水俣病=メチル水銀、イタイイタイ病=カドミウム、四日市喘息=硫黄酸化物、中皮腫=石綿を症状・曝露経路とともに覚えます。