35AM038|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
歯の化学的損傷の原因はどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・c
正答
b:習慣性嘔吐、c:柑橘類の過食
この問題のポイント
細菌によらない酸で歯質が溶ける化学的損傷(酸蝕)を、咬耗・摩耗など機械的損傷と区別します。
解説
歯の化学的損傷である酸蝕症は、細菌が産生した酸ではなく、飲食物や胃液などの酸が歯面に直接作用して脱灰を起こす病態です。習慣性嘔吐ではpHの低い胃酸が反復して口腔内へ入り、上顎前歯口蓋側などに酸蝕が生じやすくなります。柑橘類の頻回・過量摂取も外因性酸への曝露を増やします。酸に触れた直後の歯面は軟化しているため、すぐに強く磨くと機械的損耗が重なります。原因への支援、摂取頻度の調整、含嗽、フッ化物などが重要です。
選択肢の確認
- a 歯ぎしり:歯と歯の接触による咬耗という機械的損傷の原因です。
- b 習慣性嘔吐:胃酸による内因性の化学的脱灰を起こします。
- c 柑橘類の過食:飲食物由来の酸による外因性酸蝕の原因です。
- d 過度のブラッシング:歯ブラシなどの摩擦による摩耗の原因です。
覚えるポイント
酸蝕=化学、咬耗=歯同士、摩耗=歯以外の物体です。原因が酸か機械力かを先に判定すると迷いません。