31PM052|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
矯正装置製作の前処置の写真(別冊午後 No.19)を別に示す。 目的はどれか。1つ選べ。

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正解: b
正答
b:歯間分離
この問題のポイント
写真では専用プライヤーで青色のエラスティックセパレーターを臼歯隣接面へ挿入しています。矯正用バンドが入る隙間を事前につくる処置です。
解説
臼歯へ矯正用バンドを装着するには、薄い金属バンドが接触点を通過できるだけの歯間空隙が必要です。画像の輪状エラスティックセパレーターは歯間部に伸展して挿入し、弾性回復力で隣接歯をわずかに離開させます。通常はバンド試適の数日前に用い、脱落、歯肉への埋入、疼痛の程度を確認します。歯質を削らず可逆的に空隙を得る前処置で、歯を上下方向へ移動したり研磨したりする器具ではありません。
選択肢の確認
- a 空隙閉鎖:セパレーターは歯を互いに離す方向へ働くため、既存空隙を閉じる作用とは逆です。
- b 歯間分離:接触点の両側へ弾性力を加え、バンド挿入に必要な微小空隙を形成するため正答です。
- c 歯の圧下:歯を歯槽骨内へ移動するには矯正ワイヤーなどで歯軸方向の力を制御し、セパレーターは用いません。
- d 隣接面の研磨:歯質を機械的に削るストリッピング用器具ではなく、弾性体で一時的に歯を離開します。
覚えるポイント
エラスティックセパレーター=バンド装着前の歯間分離。接触点を越えて確実に入り、歯肉へ埋没しないことを確認します。