31PM053|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
20歳の女性。前歯で噛み切りにくいことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.20)を別に示す。 Angleの不正咬合の分類はどれか。1つ選べ。

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正解: d
正答
d:Ⅲ級
この問題のポイント
口腔内写真では下顎歯列が上顎に対して近心位にあり、前歯部にも反対被蓋がみられます。Angle分類の大臼歯関係はⅢ級です。
解説
Angle分類は上顎第一大臼歯近心頬側咬頭と下顎第一大臼歯頬側面溝の前後的位置関係で決めます。写真の側方面観では、下顎第一大臼歯の頬側面溝が上顎近心頬側咬頭より近心に位置し、下顎歯列が相対的に前方です。これはAngleⅢ級〈近心咬合〉です。正面・咬合面写真には前歯の反対被蓋と切端で噛み切りにくい状態もみられますが、Angle分類自体は前歯形態ではなく第一大臼歯関係を基準にします。
選択肢の確認
- a Ⅰ級:上顎第一大臼歯近心頬側咬頭が下顎第一大臼歯頬側面溝と一致する正常な前後関係です。
- b Ⅱ級1類:下顎大臼歯が遠心位で、上顎前歯の唇側傾斜・大きなオーバージェットを伴う型です。
- c Ⅱ級2類:下顎大臼歯が遠心位で、上顎中切歯の舌側傾斜と過蓋咬合を示す型です。
- d Ⅲ級:下顎第一大臼歯頬側面溝が基準より近心にあり、写真の近心咬合・反対被蓋に一致します。
覚えるポイント
Angle分類はⅠ級=一致、Ⅱ級=下顎大臼歯が遠心、Ⅲ級=下顎大臼歯が近心。前歯所見は補助的に読みます。