32PM053|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
マイナスのアーチレングスディスクレパンシーで生じる不正咬合はどれか。 1 つ選べ。
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正解: a
正答
a:叢生
この問題のポイント
アーチレングスディスクレパンシーは歯列弓の利用可能な空隙から歯冠幅径の総和を引いた値である。マイナスは歯を並べる空隙不足を示し、叢生を生じる。
解説
模型分析では、歯列弓内で実際に利用できるスペースと、萌出歯・未萌出歯を整列させるために必要なスペースを比較する。available arch length-required tooth materialが負なら、歯の幅径総和が歯槽弓より大きい。そのため歯は重なり、捻転、唇舌側転位を伴って不規則に排列する。反対に正の値では余剰空隙があり、空隙歯列弓になりやすい。過蓋咬合や下顎前突は垂直・前後的顎関係であり、この一次元の空隙差だけでは決まらない。
選択肢の確認
- a 叢生:必要空隙が利用可能空隙を上回るため、歯が歯列弓内へ並び切らず、重なりや捻転として現れる。
- b 過蓋咬合:前歯の垂直的被蓋が過大な状態で、切歯の萌出、歯槽高径、顎骨回転などが関与する。
- c 下顎前突:下顎歯列または顎骨が上顎に対し前方に位置する前後的不調和で、空隙不足の符号とは別の評価である。
- d 空隙歯列弓:歯冠幅径より歯列弓長が大きいプラスのディスクレパンシーで生じやすく、マイナスとは逆である。
覚えるポイント
ディスクレパンシー=利用可能空隙-必要空隙。マイナスは不足して叢生、プラスは余って空隙歯列と、計算式の向きから覚える。