35AM056|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
4歳の男児。口唇が閉じにくいことを主訴として保護者と来院した。3歳児歯科健康診査で歯列不正を指摘されたが、そのままにしていたという。初診時の口腔内写真を別に示す。疑われるのはどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a:吸指癖
この問題のポイント
乳歯列期の口唇閉鎖不全と歯列形態から、指しゃぶりが上下前歯と歯列弓に及ぼす影響を判断します。
解説
吸指癖が長期間持続すると、指が上下前歯間に介在し、上顎前歯を唇側、下顎前歯を舌側へ押す力が加わります。さらに頬筋圧と舌圧の均衡が変化し、上顎歯列弓の狭窄、前歯部開咬、上顎前突、口唇閉鎖不全などを生じ得ます。写真の所見と「口唇が閉じにくい」という訴えはこの影響に合います。4歳では習癖の頻度・強さ・持続時間、心理的背景を保護者と確認し、叱責せず段階的に中止を支援します。必要なら鼻呼吸や嚥下も評価します。
選択肢の確認
- a 吸指癖:前歯部開咬や上顎前突、口唇閉鎖不全を起こし得るため正しいです。
- b 咬爪癖:前歯の摩耗・破折や局所的歯の移動に関係しますが、典型像が異なります。
- c 偏咀嚼:咀嚼側の偏りで、写真の前歯部所見の主因ではありません。
- d 歯ぎしり:咬耗や筋症状を起こしますが、指の介在による開咬型変化とは異なります。
覚えるポイント
吸指癖の代表所見は上顎前突・前歯部開咬・上顎歯列弓狭窄です。習癖は頻度×強さ×持続時間で影響が変わります。