32AM080|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
5 歳の男児。歯の変色を主訴として来院した。歯科医師から指示を受け、保護者へ洗口剤使用法の指導を行った。初診時の口腔内写真(別冊午前No.32) を別に示す。 適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: c・d
正答
c:洗口後の飲食を控える。、d:フッ化物配合のものを選ぶ。
この問題のポイント
写真の乳前歯には白色から褐色の実質欠損が広くみられ、う蝕リスク管理が必要である。歯磨き後にフッ化物洗口を行い、口腔内濃度を保つため終了後の飲食を控える。
解説
フッ化物洗口は、一定濃度の溶液を歯列全体へ行き渡らせ、歯面の再石灰化促進と脱灰抑制を図る方法である。5歳児では飲み込まず吐き出せることを事前に水で確認し、保護者の監督下で行う。歯磨きでプラークと食物残渣を除いた後にブクブクうがいをし、吐き出した後は約30分飲食を避けるとフッ化物を歯面に残せる。製品濃度、使用量、頻度を守り、手の届かない場所に保管する。
選択肢の確認
- a 歯磨き前に洗口する。:先に洗口すると後の歯磨きとすすぎでフッ化物が流れるため、通常は歯面清掃後に実施する。
- b ガラガラうがいを行う。:咽頭を洗う動作では誤飲しやすく歯面へ届きにくいので、口唇を閉じて頬を動かすブクブクうがいを行う。
- c 洗口後の飲食を控える。:約30分は飲食・洗口を避けることで、歯面と唾液中のフッ化物濃度を維持できる。
- d フッ化物配合のものを選ぶ。:う蝕予防目的では有効成分としてフッ化物を含み、年齢に合う濃度・用法の洗口剤を選択する。
覚えるポイント
フッ化物洗口は「歯磨き後・ブクブク・吐き出す・その後約30分飲食なし」。幼児では水による吐出練習と保護者管理を前提にする。