32AM081|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
57歳の男性 1年前に「①脳梗塞を発症」し、軽度の左半身麻痺がある。 「②本人の意欲」と「③家族の支え」もあり先週から「④仕事に復帰」することができた。 「 」内の部分で国際生活機能分類〈ICF〉の環境因子はどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c:③
この問題のポイント
ICFの環境因子は本人を取り巻く人的・物的・制度的環境で、生活機能を促進も阻害もする。③の家族による支えは代表的な人的環境因子である。
解説
ICFは健康状態と、心身機能・身体構造、活動、参加を中心に、背景因子として環境因子と個人因子を配置する。脳梗塞は健康状態、復職は社会生活への参加である。本人の意欲は年齢、経験、価値観などと同様に個人因子へ位置付けられる。一方、家族の支援は本人の外部にある社会的関係で、移動や通院、復職を可能にする促進因子となる。支援不足や建物の段差なら環境上の阻害因子になる。
選択肢の確認
- a ①:脳梗塞は生活機能へ影響を与える疾患・変調であり、ICFでは背景環境でなく健康状態として図の上部に置かれる。
- b ②:本人の意欲は性格、価値観、生活歴など本人固有の背景に属する個人因子で、環境因子ではない。
- c ③:家族という人的資源とその支えは本人の外側から活動・参加を助ける社会的環境因子である。
- d ④:仕事への復帰は家庭外の社会的役割を再び遂行している状態で、ICFの参加に該当する。
覚えるポイント
ICFでは疾患=健康状態、意欲=個人因子、家族・制度・建物=環境因子、復職=参加。環境因子は促進因子にも阻害因子にもなり得る。