35AM045|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
8歳の男児。保護者からの電話で「小学校からの帰宅途中で転倒した。その際に上の前歯が1本脱落し、そのまま家に持ち帰った」と連絡があった。転倒したのは10分前という。直ちに来院することになった。脱落した歯の取扱いについて、保護者に伝える内容で正しいのはどれか。1つ選べ。
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正解: b
正答
b:牛乳に浸ける
この問題のポイント
脱落した永久歯では、歯根膜細胞を乾燥と損傷から守り、できるだけ早い再植につなげることが最優先です。
解説
8歳の上顎前歯脱落は永久歯の完全脱臼が考えられます。再植の予後は口腔外時間と歯根膜細胞の生存に左右されるため、歯冠部を持ち、歯根に触れたり擦ったりせず、乾燥させないことが重要です。直ちに適切に戻せない場合は、身近で浸透圧やpHが比較的適した牛乳に浸して受診します。保存液があればより望ましく、短時間なら生理食塩水や口腔内保持を考える場合もありますが、誤嚥の危険がある幼児では避けます。乳歯は後継永久歯への損傷を避けるため再植しません。
選択肢の確認
- a 消毒する:消毒薬は歯根膜細胞を傷害するため行いません。
- b 牛乳に浸ける:乾燥を防ぎ歯根膜細胞を保護できる現実的な保存法です。
- c ティッシュに包む:乾燥して再植予後を悪化させます。
- d 流水下で擦る:歯根膜を機械的に損傷するため不適切です。汚れていても優しく短時間すすぎます。
覚えるポイント
脱落永久歯は歯冠を持つ・根を擦らない・乾かさない・急いで受診です。保存は専用液または牛乳を選びます。