33AM056|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
10歳の男児。歯肉の腫脹を主訴として保護者と来院した。初診時の口腔内写真を別に示す。まず行うのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c
正答
b:機械的歯面清掃、c:ブラッシング指導
この問題のポイント
写真では歯領部にプラークが滞留し、歯肉縁が発赤・腫脹しています。歯肉炎の原因であるバイオフィルムを専門的に除去し、家庭で再蓄積を防ぐセルフケアを確立します。
解説
10歳の児の歯肉腫脹は、写真上のプラーク滞留部位と発赤部位が対応しており、プラーク性歯肉炎が主と考えられます。まず機械的歯面清掃で歯面バイオフィルムと沈着物を除き、歯肉の炎症が改善できる口腔環境を作ります。同時に本人と保護者に、歯領部、萌出途中歯、叢生部などに合わせた毛先の当て方を指導し、染め出しやプラーク指数で改善を共有します。原因除去をせずフッ化物だけを使っても歯肉炎の主病態は解決しません。
選択肢の確認
- a フッ化物洗口:萌出後歯の脱灰抑制と再石灰化促進によるう蝕予防法で、プラークで発炎した歯肉腫脹への第一選択ではありません。
- b 機械的歯面清掃:専門的にバイオフィルムと沈着物を除き、歯肉炎の原因を直接減らす処置です。
- c ブラッシング指導:本人が毎日プラークを除去して再発を防ぐため、年齢と歯列に合った具体的技能を練習します。
- d フッ化物ジアンミン銀塗布:う蝕病変の進行抑制に用いられ、塗布部が黒変します。写真のプラーク性歯肉炎への原因除去法ではありません。
覚えるポイント
プラーク性歯肉炎の初期対応は「専門的機械清掃で現在の原因を除く」と「ブラッシング指導で再蓄積を防ぐ」の両輪です。フッ化物はう蝕リスクに応じて別途組み合わせます。