33AM057第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

生後1か月の乳児。哺乳困難を主訴として保護者と来院した。診察の結果、舌下部に潰瘍が認められた。口腔内写真を別に示す。考えられるのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c:Riga-Fede〈リガ・フェーデ〉病

この問題のポイント

生後1か月の乳児で、写真に早期萌出した下顎乳切歯と、その切縁が哺乳時に繰り返し接触する舌小帯付近の舌腹潰瘍がみられます。機械的外傷による病変を同定します。

解説

Riga-Fede病は、出生時からある先天歯や生後早期に萌出する新生歯の鋭利な切縁が、哺乳・舌運動のたびに舌腹を擦ることで生じる外傷性潰瘍です。痛みで哺乳が困難となり、摂取量低下や体重増加不良を招くことがあります。治療では歯が正常歯列に属するか、動揺と誤嚥リスクがあるかを評価し、切縁の研磨・レジン被覆などで刺激を除きます。保存困難で誤嚥危険が高い場合は抜歯も検討します。

選択肢の確認

  • a Koplik〈コプリック〉斑:麻疹の前駆期に臼歯部頰粘膜にみられる、発赤を伴う小さな灰白色斑で、新生児の舌腹外傷性潰瘍ではありません。
  • b Bednar〈べドナー〉アフタ:哺乳時の机械的刺激などで、新生児の硬口蓋と軟口蓋の境界部付近に左右対称性に生じる潰瘍です。
  • c Riga-Fede〈リガ・フェーデ〉病:先天歯・新生歯の切縁による舌腹の反復性外傷性潰瘍で、写真と哺乳困難に合致します。
  • d Blandin-Nuhn〈ブランディン・ヌーン〉嚢胞:舌前方腹側のBlandin-Nuhn腺から生じる粘液嚢胞で、波動性腫脹となり、鋭利な歯に一致する潰瘍とは形態が異なります。

覚えるポイント

「先天歯・新生歯+舌腹潰瘍+哺乳困難」はRiga-Fede病です。Bednarアフタは口蓋後方、Koplik斑は麻疹の頰粘膜斑であり、年齢だけでなく病変の位置と原因を確認します。

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