35PM062|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
9歳の男児。歯肉の腫脹を主訴として保護者と来院した。てんかんの既往があり、小児科を受診しているという。診察を始めたところ、四肢の強直性収縮が15秒間認められた。初診時の口腔内写真を別に示す。 考えられる疾患はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:薬剤性歯肉増殖症
この問題のポイント
てんかん既往と歯肉増殖を結び付け、抗てんかん薬の副作用を考える問題です。フェニトインは代表的な原因薬です。
解説
フェニトインによる歯肉増殖は、歯間乳頭部から線維性に増大し、プラークによる炎症が加わるとさらに重症化します。服薬開始後の経過、薬剤名、口腔清掃状態を確認し、徹底したプラークコントロールと専門的清掃を行います。薬剤変更は発作管理に重大な影響を与えるため、歯科側の判断で中止せず、処方医と連携します。発作時は安全確保を優先します。
選択肢の確認
- a 侵襲性歯周炎:若年者に急速な歯槽骨吸収を生じますが、薬剤との関連や線維性歯肉増殖が主ではありません。
- b 慢性剝離性歯肉炎:上皮の剝離、発赤、疼痛を示し、自己免疫性粘膜疾患などの徴候です。
- c 薬剤性歯肉増殖症:抗てんかん薬の服用歴と歯肉腫脹に合致します。
- d 壊死性潰瘍性歯肉炎:歯間乳頭の壊死、潰瘍、強い疼痛や口臭が特徴です。
覚えるポイント
歯肉増殖の代表薬はフェニトイン、カルシウム拮抗薬、シクロスポリン。服薬確認とプラーク管理を必ずセットにします。