35PM063|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
30歳の女性。歯肉の腫れと出血を主訴として来院した。妊娠5か月であり、つわりはみられない。診察の結果、妊娠性歯肉炎と診断された。歯科医師から歯周病の予防処置計画を立てるよう指示された。初診時の口腔内写真を別に示す。予防処置計画の内容で適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: c・d
正答
c・d:出産前に歯石を除去する、歯面清掃器でプラークを除去する
この問題のポイント
妊娠性歯肉炎はホルモン変化で炎症反応が増強されますが、直接の局所原因はプラークです。妊娠中も安全性に配慮して機械的な原因除去を行います。
解説
妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンの変化により、同程度のプラークでも歯肉の発赤・腫脹・出血が強くなりやすくなります。安定期にあたる妊娠5か月で全身状態に問題がなければ、無理のない体位と短い診療時間で歯石除去や専門的歯面清掃を実施できます。歯面清掃器は適応、粉末、噴射方向、軟組織保護を確認してプラーク除去に用います。本問は指定により公式正答c・dで扱います。
選択肢の確認
- a アレルギー検査:妊娠性歯肉炎の原因評価や標準的予防処置として行う検査ではありません。
- b 抗菌薬の全身投与:プラーク性歯肉炎の予防目的に一律投与せず、利益と胎児への安全性を個別評価します。
- c 出産前の歯石除去:プラーク停滞因子を除き、炎症改善に有効です。
- d 歯面清掃器によるプラーク除去:局所原因を機械的に減らす適切な専門的ケアです。
覚えるポイント
妊娠性歯肉炎は『妊娠そのものが細菌なしに炎症を作る』のではなく、ホルモン変化がプラークへの反応を増強すると理解します。