32PM015|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
口腔微生物の電子顕微鏡写真(別冊午後No.2) を別に示す。 正しいのはどれか。1 つ選べ。

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正解: b
正答
b:Treponema denticola
この問題のポイント
電子顕微鏡像は細長い菌体が規則的ならせんを描くスピロヘータである。歯周病関連菌のTreponema denticolaがこの形態を示す。
解説
T. denticolaはグラム陰性嫌気性スピロヘータで、軸糸による回転・屈曲運動を行い、深い歯周ポケット内で増加する。Porphyromonas gingivalis、Tannerella forsythiaとともにred complexに含まれ、タンパク分解酵素などを介して歯周組織破壊に関与する。写真では分岐する菌糸や出芽、球菌の連鎖、短い桿菌ではなく、長いらせん状菌体が複数みえる。
選択肢の確認
- a Candida albicans:酵母型細胞から出芽し、仮性菌糸・菌糸を形成する真菌で、均一幅のらせん菌体ではない。
- b Treponema denticola:細長いスピロヘータ形態と軸糸をもち、写真の波状・らせん状菌体に一致する。
- c Streptococcus mutans:球形の細胞が鎖状に配列するグラム陽性球菌で、う蝕の発生に関与する。
- d Porphyromonas gingivalis:黒色色素産生性のグラム陰性短桿菌で、形態は太く短く、らせんを形成しない。
覚えるポイント
T. denticola=スピロヘータ・運動性・red complex。S. mutansは連鎖球菌、P. gingivalisは黒色色素性短桿菌、Candidaは酵母・菌糸。