31PM036第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

PCR〈Polymerase Chain Reaction〉法を用いた微生物学的検査で、検出する成分はどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: a

正答

a:DNA

この問題のポイント

PCRは標的配列を挟むプライマーと耐熱性DNAポリメラーゼを用い、特定の核酸配列を指数関数的に増幅する検査です。

解説

PCRでは二本鎖DNAを熱で一本鎖化する変性、プライマーを相補配列へ結合させるアニーリング、DNAポリメラーゼで新生鎖を伸ばす伸長を繰り返します。標的微生物に特有のDNA配列が少量しかなくても増幅して検出でき、培養困難な歯周病原細菌などの同定にも利用されます。RNAを対象とするときは逆転写酵素で相補的DNA〈cDNA〉に変換してから増幅します。脂質・糖質・アミノ酸はPCRの鋳型にはなりません。

選択肢の確認

  • a DNA:塩基配列に相補的なプライマーを設計し、その間のDNA断片を増幅して検出するため正答です。
  • b 脂質:細胞膜の構成成分ですが塩基配列をもたず、DNAポリメラーゼで複製できません。
  • c 糖質:細菌表層や代謝産物に含まれますが、PCR増幅の鋳型となる遺伝情報分子ではありません。
  • d アミノ酸:蛋白質を構成する単位であり、PCRはアミノ酸配列や蛋白量を直接測定しません。

覚えるポイント

PCRの1サイクルは変性→アニーリング→伸長。標的はDNAで、RNA検出では逆転写→cDNA→PCRの順です。

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