46A053|第46回 救急救命士国家試験 過去問
緊張性気胸について正しいのはどれか。1つ選べ。
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正解: 2
正答
2.陽圧換気で悪化する。
この問題のポイント
緊張性気胸は胸腔内に空気が一方向に溜まり続けて胸腔内圧が上昇する病態で、陽圧換気(バッグ・バルブ・マスク換気など)を行うと胸腔内への空気流入が増えて急速に悪化します。
解説
緊張性気胸では患側の肺が虚脱し、縦隔が健側へ偏位して大静脈が圧迫され、静脈還流が減少して閉塞性ショックを来します。頸静脈は両側で怒張し、血圧は低下します。陽圧換気は損傷部からの空気漏れを増やして胸腔内圧をさらに高めるため危険で、医療機関での緊急脱気が必要です。肺うっ血は左心不全の所見で気胸では起こりません。
選択肢の確認
1.肺うっ血を来す:肺うっ血は左心不全の病態で、緊張性気胸ではありません。
2.陽圧換気で悪化する:胸腔内圧がさらに上昇するため正しい記述です。正答です。
3.吸気時に血圧は上がる:静脈還流の障害で血圧は低下します。
4.縦隔が患側に偏位する:縦隔は健側へ偏位します。
5.片側の頸静脈が怒張する:頸静脈は両側で怒張します。
覚えるポイント
「緊張性気胸=患側呼吸音減弱・鼓音・頸静脈怒張・気管の健側偏位・ショック」。陽圧換気で悪化するため速やかな搬送と医師への報告が必要です。