第46回・2023年

46A052|第46回 救急救命士国家試験 過去問

三環系抗うつ薬による心停止の発症機序で多いのはどれか。1つ選べ。

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正解1

正答

1.不整脈

この問題のポイント

三環系抗うつ薬の中毒で心臓が止まる主な原因は不整脈なので、答えは1です。この薬がナトリウムチャネルをふさぎ、心臓の電気の流れを乱すためです。

解説

三環系抗うつ薬は、抗コリン作用とナトリウムチャネル遮断作用をもちます。ナトリウムチャネル(心筋に電気を伝える通り道)がふさがれると、伝導が遅れます。心電図ではQRS幅の拡大やQT延長がみられます。進むと心室頻拍・心室細動などの致死性不整脈や高度の伝導障害を起こし、心停止に至ります。ほかに痙攣、低血圧、意識障害もみられます。電解質異常、肺血栓塞栓症、頭蓋内圧上昇、神経原性肺水腫は主な死因の機序ではありません。

選択肢の確認

1.不整脈:ナトリウムチャネル遮断による致死性不整脈が心停止の主な原因です。正答です。
2.電解質異常:主な機序ではありません。
3.肺血栓塞栓症:この中毒との関連はありません。
4.頭蓋内圧上昇:主な機序ではありません。
5.神経原性肺水腫:主な機序ではありません。

覚えるポイント

「三環系抗うつ薬中毒=QRS幅拡大・致死性不整脈・痙攣・抗コリン症状(散瞳・頻脈・皮膚乾燥)」。

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