46D006|第46回 救急救命士国家試験 過去問
20歳の男性。他人から暴力を受けたため同僚が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:救急隊員の呼びかけに対して、容易に開眼する。呼吸数24/分。脈拍98/分、整。血圧110/72mmHg。腹部に圧痛、反跳痛および腹壁緊張を認める。 緊急度が高いと判断すべき所見はどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5.腹部所見
この問題のポイント
暴行による腹部外傷で、圧痛・反跳痛・腹壁緊張といった腹膜刺激症候があれば、腹腔内出血や消化管損傷を示す緊急度の高い所見です。
解説
腹膜刺激症候(筋性防御・反跳痛)は腹腔内に血液や消化液が漏れて腹膜が刺激されていることを示し、腹腔内出血や腸管穿孔を疑う所見です。呼びかけで開眼する意識レベル、呼吸数24/分、脈拍98/分、血圧110/72mmHgは緊急度が高いとまでは言えず、受傷機転(暴行)も単独では高リスクとは限りません。腹部所見から腹腔内損傷を疑い、外科的治療が可能な医療機関へ搬送します。
選択肢の確認
1.受傷機転:暴行は考慮しますが、これだけで緊急度は決まりません。
2.意識状態:呼びかけで開眼し重度の意識障害ではありません。
3.呼吸数:24/分は軽度の頻呼吸です。
4.脈拍:98/分は正常範囲内です。
5.腹部所見:腹膜刺激症候は腹腔内損傷を示し緊急度が高いです。正答です。
覚えるポイント
「腹部外傷+圧痛・反跳痛・筋性防御=腹腔内損傷→ロードアンドゴー」。血圧が保たれていても内出血が進行することを念頭に置きます。