第46回・2023年

46D007|第46回 救急救命士国家試験 過去問

78歳の女性。夜食を食べている際、急に意識を失ったため、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数16/分。脈拍90/分。血圧120/80mmHg。SpO2値98%。特に症状を訴えない。過去にも同様の発作を経験している。心電図モニター波形を示す。不整脈と高脂血症の薬を服用している。 この病態に関係すると考えられる、この心電図上の異常所見はどれか。1つ選べ。

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正解5

正答

5.QT延長

この問題のポイント

図の心電図でQT間隔が長いので答えは5です。QT延長は失神を起こす心室頻拍(トルサード・ド・ポアンツ)の原因になります。

解説

図の心電図は、QRSからT波の終わりまでのQT間隔が明らかに長く、QT延長を示しています。
QT延長は心室の再分極(心臓の電気的な回復)が不均一になる状態です。
先天性のほか、抗不整脈薬や一部の抗菌薬、抗精神病薬、低カリウム血症などで起こります。
これがトルサード・ド・ポアンツという多形性心室頻拍を誘発し、失神や心停止の原因になります。
本例は抗不整脈薬を服用し、失神を繰り返しており典型的です。
P波の消失は心房細動、異常Q波は心筋梗塞、ST上昇は急性心筋梗塞、テント状T波は高カリウム血症の所見です。

選択肢の確認

1.P波消失:心房細動の所見で、図にはP波があります。
2.異常Q波:心筋梗塞の所見です。
3.ST上昇:急性心筋梗塞の所見です。
4.テント状T波:高カリウム血症の所見です。
5.QT延長:図の所見で、失神の原因となる心室頻拍に関係します。正答です。

覚えるポイント

「QT延長+失神=トルサード・ド・ポアンツ」。薬剤(抗不整脈薬など)と低カリウム・低マグネシウムが誘因になります。

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