46D007|第46回 救急救命士国家試験 過去問
78歳の女性。夜食を食べている際、急に意識を失ったため、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数16/分。脈拍90/分。血圧120/80mmHg。SpO2値98%。特に症状を訴えない。過去にも同様の発作を経験している。心電図モニター波形を示す。不整脈と高脂血症の薬を服用している。 この病態に関係すると考えられる、この心電図上の異常所見はどれか。1つ選べ。

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正解: 5
正答
5.QT延長
この問題のポイント
食事中の突然の意識消失を繰り返し、抗不整脈薬を服用している高齢者の心電図でQT間隔が延長していれば、トルサード・ド・ポアンツ型心室頻拍による失神が考えられます。
解説
図の心電図はQRSからT波の終わりまでのQT間隔が明らかに長く、QT延長を示しています。QT延長は先天性のほか、抗不整脈薬や一部の抗菌薬、抗精神病薬、低カリウム血症などで起こり、心室の再分極が不均一になってトルサード・ド・ポアンツという多形性心室頻拍を誘発し、失神や心停止の原因になります。P波の消失は心房細動、異常Q波は心筋梗塞、ST上昇は急性心筋梗塞、テント状T波は高カリウム血症の所見です。
選択肢の確認
1.P波消失:心房細動の所見で、図にはP波があります。
2.異常Q波:心筋梗塞の所見です。
3.ST上昇:急性心筋梗塞の所見です。
4.テント状T波:高カリウム血症の所見です。
5.QT延長:図の所見で、失神の原因となる心室頻拍に関係します。正答です。
覚えるポイント
「QT延長+失神=トルサード・ド・ポアンツ」。薬剤(抗不整脈薬など)と低カリウム・低マグネシウムが誘因になります。