46C007|第46回 救急救命士国家試験 過去問
68歳の女性。食事中に普段と様子が違うとのことで家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数16/分。脈拍78/分、不整。血圧136/92mmHg。SpO2値97%。瞳孔不同はない。顔面のゆがみと左半身の筋力低下を認める。頭痛の訴えはない。心電図モニター波形を示す。 この傷病者に最も考えられる病態はどれか。1つ選べ。

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正解: 1
正答
1.脳梗塞
この問題のポイント
食事中に突然出現した顔面のゆがみと左半身の筋力低下は脳卒中の症状です。心電図はP波がなく基線が細かく揺れ、RR間隔が不規則な心房細動を示しており、心原性脳塞栓症(脳梗塞)が最も考えられます。
解説
心房細動があると左心房内に血栓ができ、これが脳動脈に飛んで心原性脳塞栓症を起こします。突然発症の片麻痺・顔面麻痺に心房細動を伴う本例は脳梗塞の典型です。頭痛がなく血圧も著しい高値ではないため、脳出血やくも膜下出血は考えにくく、心不全や心筋梗塞では片側の麻痺は説明できません。発症時刻を確認し、血栓溶解療法や血栓回収療法が可能な医療機関を選定します。
選択肢の確認
1.脳梗塞:心房細動を背景とした心原性脳塞栓症として最も考えられます。正答です。
2.心不全:片麻痺を説明できません。
3.脳出血:頭痛がなく血圧も高くないため典型的ではありません。
4.心筋梗塞:麻痺の原因にはなりません。
5.くも膜下出血:突然の激しい頭痛が特徴で、片麻痺は典型的ではありません。
覚えるポイント
「突然の片麻痺+心房細動=心原性脳塞栓症」。発症時刻の確認と再灌流療法ができる病院への搬送が鍵です。