48D008|第48回 救急救命士国家試験 過去問
75歳の男性。畑仕事中にめまいが出現し、呂律がまわらないため家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数16/分。脈拍132/分、不整。血圧128/60mmHg。SpO2値97%。数年前から糖尿病と不整脈とのため内服薬が処方されている。心電図モニター波形を示す。 この傷病者への適切な対応はどれか。1つ選べ。

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正解: 4
正答
4.脳卒中対応医療機関の選定
この問題のポイント
めまいと構音障害(呂律が回らない)は脳卒中(特に小脳・脳幹)の症状で、心電図の心房細動は心原性脳塞栓症の原因になります。適切な対応は脳卒中に対応できる医療機関の選定と迅速な搬送です。
解説
図の心電図はP波がなく不規則で幅の狭いQRSが続く心房細動です。心房細動を背景に突然のめまいと構音障害が生じた場合は、椎骨脳底動脈系の脳塞栓症が疑われ、発症時刻を確認して血栓溶解療法や血栓回収療法が可能な病院を選定します。SpO2 97%で酸素投与は不要、血糖測定は行いますが最も重要な対応ではなく、脈のある心房細動に除細動パッドは不要で、ショックもないため静脈路確保の適応はありません。
選択肢の確認
1.酸素投与:SpO2は保たれており不要です。
2.血糖値測定:糖尿病があり行いますが最も適切な対応ではありません。
3.除細動パッド装着:脈のある心房細動には不要です。
4.脳卒中対応医療機関の選定:脳塞栓症が疑われ最も適切です。正答です。
5.静脈路確保及び輸液の指示要請:ショックはなく適応ではありません。
覚えるポイント
「心房細動+突然のめまい・構音障害=脳塞栓症→発症時刻確認・脳卒中対応病院へ」。