48D013第48回 救急救命士国家試験 過去問

83歳の男性。自宅で食事後、つまずき転倒し頭部を打撲したため家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数24/分。脈拍92/分、整。血圧142/62mmHg。SpO2値96%。前頭部に約5cmの挫創があり、左手首の痛みを訴えていた。転倒したことを覚えていない。既往に糖尿病と心臓手術があり内服薬を処方されている。 救急隊が医療機関に伝える内服薬の情報として最も大切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 3

正答

3.抗凝固薬

この問題のポイント

心臓手術の既往がある高齢者の頭部打撲では、抗凝固薬の服用が遅発性の頭蓋内出血の危険を高めるため、医療機関へ伝える内服薬の情報として最も重要です。

解説

弁膜症の手術や心房細動などで抗凝固薬(ワルファリン・DOAC)を服用している傷病者は、軽い頭部打撲でも硬膜下血腫や脳内出血を起こしやすく、症状が遅れて現れることがあります。転倒したことを覚えていない(健忘)本例では頭部CTと経過観察が必要で、抗凝固薬の情報は治療方針(中和薬の使用など)に直結します。利尿薬や降圧薬、亜硝酸薬、糖尿病薬も伝えますが、緊急性は抗凝固薬が最も高いです。

選択肢の確認

1.利尿薬:重要度は抗凝固薬より低いです。
2.降圧薬:重要度は低いです。
3.抗凝固薬:頭部外傷の出血リスクに直結し最も重要です。正答です。
4.亜硝酸薬:重要度は低いです。
5.経口糖尿病薬:低血糖の鑑別には役立ちますが本例では抗凝固薬が優先です。

覚えるポイント

「頭部外傷の高齢者=抗凝固薬・抗血小板薬の服用を必ず確認して伝える」。

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