47D031|第47回 救急救命士国家試験 過去問
24歳の男性。体温38.8℃と高熱を訴え、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数28/分。脈拍120/分。血圧150/88mmHg。SpO2値98%。振戦、手足のこわばりを伴い、発汗を認める。飲酒は機会飲酒。精神科に通院し、内服薬を処方されているとのことであった。 この傷病者への対応で最も重要なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3.服薬内容を確認する。
この問題のポイント
精神科通院中の患者が高熱、頻脈、発汗、振戦、筋強剛(こわばり)を呈した場合は、抗精神病薬による悪性症候群を疑います。服薬内容の確認が最も重要です。
解説
悪性症候群は抗精神病薬の投与や増量、抗パーキンソン病薬の急な中断で起こり、高熱、筋強剛、意識変容、自律神経症状(頻脈・発汗・血圧変動)、CK上昇を特徴とし、横紋筋融解や腎不全で死に至ることがあります。救急隊は服薬内容(抗精神病薬の種類や変更の有無)を確認して医療機関へ伝えることが重要です。処方薬をすぐに飲ませるのは病態を悪化させる危険があります。血糖測定や酸素投与、アルコール臭の確認は補助的な観察です。
選択肢の確認
1.血糖値を測る:意識障害の鑑別として行いますが最重要ではありません。
2.酸素を投与する:SpO2 98%で必要性は低いです。
3.服薬内容を確認する:悪性症候群の診断・治療に直結する最も重要な情報です。正答です。
4.すぐに処方薬を飲ませる:抗精神病薬の追加は悪化させる危険があります。
5.アルコール臭の有無を確認する:機会飲酒の情報があり優先度は低いです。
覚えるポイント
「精神科薬+高熱+筋強剛+発汗・頻脈=悪性症候群→服薬内容の確認と三次救急への搬送」。