47D030|第47回 救急救命士国家試験 過去問
38歳の女性。自宅で出産し、本人が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍104/分、整。血圧104/60mmHg。体温36.8℃。SpO2値99%。新生児は元気に泣いていて状態は安定している。胎盤も娩出されていたため臍帯の2か所を臍帯クリップで挟み、その間を切断した。本人は痛みの訴えはなく、会陰の裂傷もないものの、膣口から中等量の出血が持続している。 考えられるのはどれか。1つ選べ。
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正解: 1
正答
1.弛緩出血
この問題のポイント
分娩後に胎盤が娩出され、会陰裂傷もなく痛みもないのに腟からの出血が持続する場合、子宮が収縮せず胎盤剥離面からの出血が続く弛緩出血が最も考えられます。
解説
分娩後の出血(産後出血)の最も多い原因は子宮の収縮不全による弛緩出血で、胎盤娩出後に子宮が軟らかく、持続的な出血がみられます。子宮内反は胎盤娩出時に子宮が裏返る稀な合併症で激しい痛みとショックを伴い、子宮破裂は分娩中の激痛、腟壁血腫は会陰部の疼痛と腫瘤、羊水塞栓は分娩中の呼吸困難とショックが特徴で、本例の「痛みがなく裂傷もない持続出血」には弛緩出血が合います。
選択肢の確認
1.弛緩出血:産後出血で最も多く、本例の経過に一致します。正答です。
2.子宮内反:強い痛みとショックを伴います。
3.子宮破裂:分娩中の激痛が特徴です。
4.腟壁血腫:会陰部の痛みと腫瘤が特徴で本例には合いません。
5.羊水塞栓:呼吸困難とショック、DICが主体です。
覚えるポイント
「産後の持続出血で痛みなし・裂傷なし=弛緩出血→子宮底のマッサージ、ショックに注意して搬送」。