47D013第47回 救急救命士国家試験 過去問

30歳の女性。3日前にアセトアミノフェン含有の解熱鎮痛剤を大量服用した。その後腹痛と悪心とを発症し、症状が増悪したため救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍100/分、整。血圧110/68mmHg。体温36.3℃。SpO2値99%。腹膜刺激症状はない。 この傷病で障害される可能性の高い臓器はどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.肝臓

この問題のポイント

アセトアミノフェンの大量服用は肝細胞を障害し、数日後に肝不全を来します。服用後数日経過して腹痛や悪心が出現している本例は肝障害が進行している可能性があります。

解説

アセトアミノフェンは治療量では安全ですが、大量服用すると解毒能を超えた中間代謝物が肝細胞を壊死させます。服用直後は無症状か軽い悪心のみで、24〜72時間後に右上腹部痛や肝酵素の上昇が現れ、重症では急性肝不全や肝性脳症に至ります。解毒薬はN-アセチルシステインで、早期投与が有効なため速やかに搬送します。脳、肺、心臓、腎臓が主な標的臓器ではありません(腎障害は肝障害に続発することがあります)。

選択肢の確認

1.脳:主な標的臓器ではありません(肝不全に伴う脳症は二次的)。
2.肺:障害されません。
3.心臓:障害されません。
4.肝臓:アセトアミノフェン中毒の標的臓器です。正答です。
5.腎臓:肝障害に続いて障害されることがありますが主体ではありません。

覚えるポイント

「アセトアミノフェン大量服用=遅発性の肝障害(数日後)、解毒薬はN-アセチルシステイン」。

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