47D012|第47回 救急救命士国家試験 過去問
80歳の男性。呼吸困難のため妻が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS300、呼吸数36/分。脈拍100/分、整。血圧168/92mmHg。SpO2値90%。努力呼吸が著明なため酸素投与を行った。 傷病者は肺癌と骨転移のため入院して緩和治療を受けていたが「最期は家で過ごしたい。」と強く希望し、2か月前に退院し、在宅医療を受けている。家で看取るつもりだったが、あまりにも息苦しそうだったので救急要請したという。本人との二人暮らしとのことである。 救急隊が優先して実施すべき対応はどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3.主治医に連絡し判断を問う。
この問題のポイント
在宅で看取りの方針が決まっている終末期の傷病者に救急要請があった場合、救急隊は本人・家族の意思を尊重しつつ、まず主治医(かかりつけ医)に連絡して今後の対応の判断を仰ぎます。
解説
本例は肺癌末期で在宅看取りを希望し在宅医療を受けており、妻が苦しさに耐えかねて救急要請しました。このような場合、傷病者の意思(家で最期を迎えたい)と在宅医療の体制があることから、救急隊が独断で救命救急センターへ搬送するのではなく、主治医に連絡して状況を伝え、往診や搬送の要否について判断を仰ぐことが優先されます。MC医師への助言要請は主治医と連絡が取れない場合の次善策で、ケアマネジャーや他の家族探しは緊急時の優先事項ではありません。
選択肢の確認
1.妻以外の家族を探す:優先度は低いです。
2.MC医師に助言要請を行う:主治医に連絡できない場合の対応です。
3.主治医に連絡し判断を問う:在宅看取りの体制を尊重した適切な対応です。正答です。
4.ケアマネジャーに連絡する:医療上の判断はできません。
5.救命救急センターに搬送する:本人の意思に反し、まず主治医への連絡が必要です。
覚えるポイント
「在宅看取り中の救急要請=本人の意思を尊重し、まず主治医に連絡して判断を仰ぐ」。