46C003|第46回 救急救命士国家試験 過去問
75歳の男性。慢性呼吸不全で在宅酸素療法を受けている。呼吸困難が強くなり、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数6/分。脈拍120/分。血圧60mmHg(触診)。SpO2値測定不能。胸郭の挙上は不十分でチアノーゼを認める。 この傷病者への対応として最初に行うのはどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5.自発呼吸に合わせた補助換気
この問題のポイント
呼吸数6/分、胸郭挙上不十分、チアノーゼ、SpO2測定不能という状態は換気不全による呼吸不全です。まず行うべきはバッグ・バルブ・マスクによる補助換気で、酸素投与だけでは換気は改善しません。
解説
在宅酸素療法中のCOPD傷病者でも、呼吸数が6/分まで低下し胸郭が十分に上がらない状態では、換気そのものが不足しています。この場合は自発呼吸に合わせてバッグ・バルブ・マスクで補助換気を行い、換気と酸素化の両方を改善します。CO2ナルコーシスを恐れて酸素流量を減らすことは低酸素を悪化させ危険です。高流量酸素投与は換気不全には不十分で、装置の確認やかかりつけ医への連絡は生命維持の処置の後に行います。
選択肢の確認
1.酸素流量の減量:低酸素状態を悪化させます。
2.高流量酸素投与:換気が不十分なため酸素投与だけでは改善しません。
3.かかりつけ医へ連絡:緊急処置より優先しません。
4.酸素供給装置の動作確認:処置の後に行います。
5.自発呼吸に合わせた補助換気:換気不全に対する最初の対応です。正答です。
覚えるポイント
「呼吸数が少ない・胸郭が上がらない・チアノーゼ=換気不全→補助換気」。COPDでも低酸素の放置は許されません。