49D010第49回 救急救命士国家試験 過去問

57歳の男性。強い前胸部痛を訴えたため家族が救急要請した。救急隊到着時、傷病者は居室で半坐位でおり、この姿勢が楽であるというためその姿勢で観察を開始し救急車に収容することにした。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍40/分、整。血圧85/60mmHg。体温36.2℃。SpO2値98%。呼吸音清。現場の心電図モニター波形を図に示す。救急車収容後、容態が悪化し、意識JCS30。呼吸数32/分。脈拍32/分、整。血圧測定不能。SpO2値測定不能。 容態悪化後の適切な体位はどれか。1つ選べ。

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正解: 2

正答

2.仰臥位

この問題のポイント

図の心電図は脈拍40/分の高度な徐脈を示し、胸痛と低血圧を伴う徐脈性のショックです。悪化して血圧が測定不能となり意識も低下した傷病者は、脳への血流を確保するため仰臥位にします。

解説

本例は前胸部痛と徐脈、低血圧から下壁の急性心筋梗塞に伴う徐脈・房室ブロックが疑われます。当初は本人が楽な半坐位で観察していましたが、血圧測定不能、意識JCS30となった時点では脳血流を維持することが最優先であり、水平の仰臥位が適切です。起坐位やファウラー位は脳血流をさらに減らし、側臥位や回復体位は嘔吐時の誤嚥予防が目的で、ショックの体位としては適しません。心停止に備え除細動パッドを装着し、直ちに搬送します。

選択肢の確認

1.起坐位:脳血流が低下し不適切です。
2.仰臥位:ショック時の基本体位です。正答です。
3.側臥位:ショックの体位ではありません。
4.回復体位:意識障害で嘔吐の恐れがある場合の体位で、ショック時の第一選択ではありません。
5.ファウラー位:脳血流が低下します。

覚えるポイント

「ショック・血圧測定不能=仰臥位(水平)で脳血流を確保、心停止に備える」。

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