第46回・2023年
46D040|第46回 救急救命士国家試験 過去問
72歳の男性。冬の朝、暖房の無い居室内で下着一枚の姿で倒れているところを、家族が発見し救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS30-R。呼吸数12/分。脈拍36/分、整。血圧65/45mmHg。SpO2値測定不能。皮膚は非常に冷たく、腋窩体温は測定不能である。心電図モニター波形を示す。 この傷病者へまず行う処置として最も適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解2
正答
2.毛布による保温
この問題のポイント
重度の低体温症なので答えは2の毛布による保温です。まずこれ以上体の熱を失わないようにすることが最初の処置です。
解説
冬の朝に薄着で倒れ、体温測定不能、徐脈と低血圧という状態は重度の偶発性低体温症です。
図の心電図はQRSの終わりに特徴的な切れ込み(J波・オズボーン波)がみられ、高度の低体温を示します。
低体温症では心筋が過敏になり、粗暴な操作や体位変換で心室細動を起こしやすくなります。
そのため傷病者を愛護的に扱い、濡れた衣服を除去して毛布などで保温し、温めた車内で搬送します。
輸液や気道確保の処置は必要に応じて行いますが、最初に行うべきは保温です。
呼吸数12/分で気道が開通していれば、経口エアウエイや補助換気は現時点では必須ではありません。
選択肢の確認
1.半坐位:低体温症では仰臥位で愛護的に扱います。
2.毛布による保温:熱喪失を防ぐ最初の処置です。正答です。
3.静脈路確保と輸液:まず保温を行い、必要があれば指示要請します。
4.用手気道確保による補助換気:呼吸数12/分で現時点では必須ではありません。
5.経口エアウエイ挿入による気道確保:JCS30で咽頭反射があり、まず保温が優先です。
覚えるポイント
「低体温症=J波・徐脈、愛護的に扱い保温、心室細動に注意、脈拍・呼吸の確認は長め(30〜45秒)」。
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