47C006第47回 救急救命士国家試験 過去問

65歳の男性。30分前から胸痛が出現したため救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数32/分。脈拍140/分。血圧90/48mmHg。体温36.0℃。SpO2値90%で、高濃度酸素投与下で96%。起坐呼吸で、全身に冷汗を認める。心電図モニター波形を示す。 まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.除細動パッドを装着する。

この問題のポイント

胸痛から始まったショック状態で、心電図が幅の広いQRSの規則的な頻拍(心室頻拍)を示している場合、いつ心室細動や無脈性心室頻拍に移行してもおかしくないため、直ちに除細動パッドを装着して電気ショックに備えます。

解説

図の波形は幅の広いQRSが速く規則的に続く単形性心室頻拍です。脈拍140/分、血圧90/48mmHg、冷汗、SpO2低下と血行動態は不安定で、急性冠症候群に伴う致死性不整脈が疑われます。まず除細動パッドを装着してモニタリングを継続し、心停止に移行すれば直ちにショックを行える体制を整えます。起坐呼吸があり気道は開通し、自発呼吸も保たれているため気道確保や補助換気は最優先ではありません。ショック体位は心原性ショックには適さず、静脈路確保もパッド装着より優先されません。

選択肢の確認

1.気道を確保する:会話・呼吸が保たれており最優先ではありません。
2.補助換気を行う:自発呼吸があり不要です。
3.ショック体位にする:心原性ショックでは呼吸困難を悪化させます。
4.除細動パッドを装着する:致死性不整脈への移行に備える最優先の処置です。正答です。
5.静脈路確保および輸液の指示要請を行う:パッド装着の後に検討します。

覚えるポイント

「幅広QRSの頻拍+ショック=心室頻拍→まず除細動パッド装着」。

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