47C005第47回 救急救命士国家試験 過去問

48歳の女性。息子と口論中、呼吸困難を訴え息子が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数36/分。脈拍80/分、整。血圧102/62mmHg。SpO2値100%。口唇部に軽度しびれを訴える。手の状態の写真を示す。 この傷病者への適切な対応はどれか。1つ選べ。

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正解: 5

正答

5.ゆっくりとした呼吸を促す。

この問題のポイント

口論後の呼吸困難、呼吸数36/分、SpO2 100%、口唇のしびれ、写真の手の痙攣(助産師の手・テタニー)は過換気症候群の典型です。対応は落ち着かせてゆっくりとした呼吸を促すことです。

解説

過換気症候群は不安や緊張をきっかけに換気が過剰になり、PaCO2が低下して呼吸性アルカローシスとなる病態です。血中のイオン化カルシウムが減って手足や口唇のしびれ、写真のような手指の強直(助産師の手)が現れます。酸素化は正常で低酸素はないため、高濃度酸素や補助換気は不要です。以前行われたペーパーバッグ法は低酸素の危険があり推奨されません。傷病者を安心させ、呼吸をゆっくりするよう促し、症状が改善しなければ他の疾患の除外のため搬送します。

選択肢の確認

1.下顎を挙上する:気道は開通しており不要です。
2.補助換気をする:換気はすでに過剰で不適切です。
3.ショック体位にする:血圧は保たれており不要です。
4.高濃度酸素を投与する:SpO2 100%で低酸素はなく不要です。
5.ゆっくりとした呼吸を促す:過換気症候群への適切な対応です。正答です。

覚えるポイント

「頻呼吸+しびれ+テタニー+SpO2正常=過換気症候群→安心させてゆっくり呼吸」「ペーパーバッグ法は行わない」。

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