第48回・2025年
48D020|第48回 救急救命士国家試験 過去問
78歳の男性。旅行で長時間座席に座っていて立ち上がったところ、突然、呼吸困難が出現したため救急要請された。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数36/分。脈拍126/分、整。血圧80/54mmHg。SpO2値88%。 この病態の原因はどれか。1つ選べ。
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正解5
正答
5.肺動脈塞栓
この問題のポイント
長く座った後に立ち上がった直後の呼吸困難なので、答えは肺動脈塞栓です。足の静脈にできた血のかたまりが、立ち上がった拍子に肺の血管へ飛んで詰まるからです。
解説
長時間座っていると、下肢の静脈に血栓(血のかたまり)ができます。
立ち上がって歩き出すと血栓がはがれ、肺動脈を詰まらせます。
これが肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)です。
突然の呼吸困難、頻脈、SpO2の低下、頸静脈怒張、血圧低下が特徴です。
呼吸音には異常がありません。
ブラの破裂は自然気胸、肺胞の溢水は肺水腫の仕組みです。
気管支の炎症は気管支炎や喘息、上気道の閉塞は異物や喉頭蓋炎の仕組みです。
いずれも本例の経過には合いません。
選択肢の確認
1.ブラの破裂:自然気胸の仕組みで、若いやせ型の人に多いです。
2.肺胞の溢水:心不全による肺水腫の仕組みです。
3.気管支の炎症:気管支炎や喘息の仕組みです。
4.上気道の閉塞:異物や喉頭蓋炎の仕組みです。
5.肺動脈塞栓:長時間座った後の突然の呼吸困難とショックに一致します。正答です。
覚えるポイント
「長時間座位・臥床後の起立直後の呼吸困難+頻脈+SpO2低下=肺血栓塞栓症」。
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