第49回・2026年
49C004|第49回 救急救命士国家試験 過去問
65歳の男性。自宅で階段を登り2階へ行く途中、呼吸困難が出現したため、家族が救急要請した。救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数32/分。脈拍112/分、整。血圧160/100mmHg。体温36.0℃。SpO2値80%。階段に腰かけ、喘鳴を認める。口唇や爪先にチアノーゼを認める。高流量酸素投与下でSpO2値90%に改善した。高血圧で近医受診歴がある。この傷病者の搬送中の体位として適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解2
正答
2.起坐位
この問題のポイント
喘鳴と低酸素を伴う呼吸困難では、座って上体を起こす起坐位が一番楽なので、答えは2です。搬送中も本人が楽な起坐位を保ちます。
解説
この傷病者は、階段を上る労作で呼吸困難が出て、喘鳴、SpO2低下、チアノーゼ、高血圧の既往があります。
心不全による肺うっ血(心臓喘息)や気管支喘息が疑われます。
起坐位では、横隔膜が下がって肺が広がり、呼吸補助筋も使いやすくなります。
また、心臓に戻る血液(静脈還流)が減り、肺うっ血が軽くなります。
仰臥位(仰向け)では肺に血液が戻りやすく、呼吸困難が悪化します。
立位は搬送できず、セミファウラー位(上体を軽く起こす)は起坐位より効果が劣ります。
選択肢の確認
1.立位:搬送できません。
2.起坐位:呼吸困難と肺うっ血に最も適した体位です。正答です。
3.仰臥位:静脈還流が増えて呼吸困難が悪化します。
4.側臥位:呼吸困難を楽にする体位ではありません。
5.セミファウラー位:起坐位より効果が劣ります。
覚えるポイント
「呼吸困難・肺うっ血=起坐位で搬送」。
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