第47回・2024年
47D006|第47回 救急救命士国家試験 過去問
50歳の男性。亜硝酸塩を含む肥料を生産する工場で作業中、呼吸困難が出現したため、同僚が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数32/分。脈拍112/分、整。SpO2値92%。口唇や爪先にチアノーゼを認める。工場の産業医からメトヘモグロビン血症の可能性があるといわれた。 正しいのはどれか。1つ選べ。
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正解4
正答
4.SpO2値は酸素飽和度を反映しない。
この問題のポイント
メトヘモグロビン血症ではパルスオキシメータが正しく測れないので答えは4です。SpO2の数字は本当の酸素飽和度を表していません。
解説
亜硝酸塩などの酸化物質にさらされると、ヘモグロビンの鉄が酸化されてメトヘモグロビンになります。
メトヘモグロビンは酸素を運べないため、チアノーゼと呼吸困難が起こります。
パルスオキシメータは2つの光の吸収の違いで計算するので、メトヘモグロビンが多いとSpO2は85%前後を示し、実態を反映しません。
治療はメチレンブルー(解毒薬)の投与と高濃度酸素で、酸素投与は必要です。
これは肺の傷害ではなく、血液の異常です。
同じ環境にいた他の作業員も曝露している可能性があり、確認が必要です。
中毒治療ができる三次救急医療機関への搬送を検討します。
選択肢の確認
1.酸素投与は必要ない。:高濃度酸素投与が必要です。
2.肺の傷害が起きている。:血液(ヘモグロビン)の異常であり、肺の傷害ではありません。
3.他の作業員に影響はない。:同じ曝露を受けている可能性があります。
4.SpO2値は酸素飽和度を反映しない。:正しい記述です。正答です。
5.直ちに二次救急医療機関へ搬送する。:中毒治療のできる三次救急医療機関などを選定します。
覚えるポイント
「メトヘモグロビン血症=亜硝酸塩など酸化物質、チアノーゼ、SpO2は当てにならない、治療はメチレンブルー」。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
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