第47回・2024年
47D036|第47回 救急救命士国家試験 過去問
50歳の男性。つまずいて転倒した際にガラス戸で右胸部を受傷したため、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数32/分、脈拍92/分、整。血圧140/80mmHg。SpO2値90%。右側胸部に長さ5cmの創を認め、血液を含む泡が呼吸に合わせて吹き出している。 この傷病者にみられる所見はどれか。1つ選べ。
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正解3
正答
3.右呼吸音減弱
この問題のポイント
胸の傷から呼吸に合わせて泡が出るのは開放性気胸なので答えは3です。傷のある側の肺がしぼむため、右の呼吸音が小さくなります。
解説
開放性気胸は、胸壁に穴があいて胸腔と外の空気がつながる病態です。
息を吸うたびに空気が穴から胸腔に入り、肺がしぼみます。
創から血液を含む泡が吹き出す所見(吸い込み創)が特徴です。
患側(右)の肺がしぼむので、右の呼吸音が減弱し、頻呼吸とSpO2低下が起こります。
処置は三辺テーピングで、一辺を開けておくのは、密閉すると緊張性気胸になるからです。
搬送中は緊張性気胸への移行に注意します。
心音減弱は心タンポナーデ、左胸郭膨隆や気管の右偏位は左の緊張性気胸、奇異運動はフレイルチェストの所見です。
選択肢の確認
1.心音減弱:心タンポナーデの所見です。
2.左胸郭膨隆:患側は右で、左の異常ではありません。
3.右呼吸音減弱:患側の肺がしぼむことによる所見です。正答です。
4.気管右側偏位:右の緊張性気胸なら気管は左へ偏位します。
5.右胸郭奇異運動:フレイルチェストの所見です。
覚えるポイント
「創から泡が出る=開放性気胸→患側呼吸音減弱、三辺テーピング、緊張性気胸への移行に注意」。
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