47C008第47回 救急救命士国家試験 過去問

82歳の男性。施設内の廊下で誤って転倒し、後頭部を打撲した。意識消失はなく、転倒後もいつもと同じ様子であったが、心配した職員が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数20/分。脈拍92/分、不整。血圧140/88mmHg。SpO2値95%。後頭部に鶏卵大の皮下血腫を認めるが、本人は大丈夫だといって救急搬送を拒否している。心房細動の既往があり、抗凝固薬を服用している。 この傷病者に搬送を強く勧める理由として適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 5

正答

5.抗凝固薬の服用

この問題のポイント

高齢者の頭部打撲では、抗凝固薬(ワルファリン・DOAC)や抗血小板薬を服用していると、受傷直後は無症状でも遅れて頭蓋内出血が進行する危険が高く、搬送を強く勧める理由になります。

解説

抗凝固薬服用中の高齢者は、軽微な頭部外傷でも硬膜下血腫などの頭蓋内出血を来しやすく、症状が数時間〜数日遅れて出現することがあります。意識清明で本人が拒否していても、抗凝固薬の服用は医療機関でのCT検査と経過観察が必要な明確な理由です。年齢そのもの、血圧140/88mmHg、SpO2 95%、皮下血腫は単独では搬送を強く勧める根拠として弱いです。

選択肢の確認

1.82歳:高齢は考慮事項ですが最も強い理由ではありません。
2.血圧140/88mmHg:軽度の高血圧で決め手ではありません。
3.SpO2値95%:正常範囲内です。
4.皮下血腫:頭皮の血腫自体は重篤ではありません。
5.抗凝固薬の服用:遅発性頭蓋内出血の危険があり搬送を勧める最も重要な理由です。正答です。

覚えるポイント

「高齢者の頭部外傷+抗凝固薬・抗血小板薬=無症状でも頭蓋内出血の危険→搬送を強く勧める」。

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