47D023|第47回 救急救命士国家試験 過去問
68歳の女性。咳込んだ後、泡沫状の血を吐いたため、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍114/分、不整。血圧112/62mmHg。SpO2値91%。僧帽弁狭窄症、心房細動で治療を受けているという。 この傷病者に観察される所見はどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3.頸静脈怒張
この問題のポイント
僧帽弁狭窄症と心房細動のある傷病者が泡沫状の血痰を吐いたのは、左房圧上昇による肺うっ血・肺水腫です。肺うっ血が進んで右心系にも負荷がかかると頸静脈怒張がみられます。
解説
僧帽弁狭窄症では左房から左室への血流が妨げられて左房圧と肺静脈圧が上昇し、肺うっ血から肺水腫を来してピンク色の泡沫状痰や血痰が出ます。心房細動による頻脈が悪化の誘因になります。肺高血圧により右心不全を合併すると頸静脈が怒張します。眼球突出は甲状腺機能亢進症、皮下気腫は気胸や気管損傷、クモ状血管腫は肝硬変、クスマウル呼吸は代謝性アシドーシスの所見です。
選択肢の確認
1.眼球突出:バセドウ病の所見です。
2.皮下気腫:気胸や気道損傷の所見です。
3.頸静脈怒張:心不全による静脈圧上昇の所見です。正答です。
4.クモ状血管腫:肝硬変の所見です。
5.クスマウル呼吸:代謝性アシドーシスの所見です。
覚えるポイント
「僧帽弁狭窄+心房細動+泡沫状血痰=心不全・肺水腫→頸静脈怒張、起坐位で搬送」。