第47回・2024年
47C009|第47回 救急救命士国家試験 過去問
25歳の男性。乗用車運転中に電柱に衝突し受傷したため救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数32/分。脈拍124/分。血圧60mmHg(触診)。頸静脈の怒張を認め、呼吸音の左右差はない。皮下気腫は認めない。四肢の動きは認められる。 この傷病者のショックの分類として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
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正解3
正答
3.心外閉塞・拘束性ショック
この問題のポイント
外傷後のショックで頸静脈が怒張しているので答えは3です。心タンポナーデによる心外閉塞・拘束性ショックを考えます。
解説
ショックの種類を見分けるとき、頸静脈が怒張しているかどうかが大きな手がかりです。
出血などの循環血液量減少性ショックや神経原性ショックでは、頸静脈はしぼんで(虚脱して)います。
心タンポナーデ(心臓の周りに血液がたまり心臓を圧迫する状態)や緊張性気胸では、頸静脈が怒張します。
本例は呼吸音の左右差も皮下気腫もないので、緊張性気胸は考えにくいです。
そのため心タンポナーデによる心外閉塞・拘束性ショックが最も考えられます。
四肢が動くので頸髄損傷による神経原性ショックも否定的です。
選択肢の確認
1.神経原性ショック:四肢が動き、頸静脈怒張もあるため否定的です。
2.敗血症性ショック:外傷直後の経過に合いません。
3.心外閉塞・拘束性ショック:頸静脈怒張+外傷で心タンポナーデを疑います。正答です。
4.循環血液量減少性ショック:このショックでは頸静脈は虚脱するはずです。
5.アナフィラキシーショック:誘因がなく、経過に合いません。
覚えるポイント
「外傷のショック:頸静脈怒張あり=心タンポナーデ・緊張性気胸、怒張なし=出血性・神経原性」。
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