第46回・2023年
46D008|第46回 救急救命士国家試験 過去問
20歳の男性。乗用車運転中、側方からの衝突で受傷し、通行人が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS10。呼吸数24/分。脈拍72/分、整。血圧110/70mmHg。体温35.5℃。SpO2値98%(室内気)。両上肢に変形はないがしびれを訴えている。首を右に傾けており、頸椎を中間位にしようとすると痛がる。 この傷病者に対する処置で適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解4
正答
4.頸部についてはそのままの状態で固定する。
この問題のポイント
中間位に戻そうとすると痛がるので答えは4です。無理に戻さず、そのままの位置で頸部を固定します。頭を引っ張る牽引は絶対に行いません。
解説
頸椎損傷が疑われるときは、首を中間位(まっすぐ)で固定するのが原則です。
しかし中間位にしようとして痛みの増強、抵抗、神経症状の悪化があるときは、その位置のまま固定します。
無理に動かすと脊髄を傷つけるおそれがあるからです。
頭部を引っ張る牽引は脊髄損傷を悪化させるため禁忌です。
バックボードは頸椎損傷疑いの全身固定に使う資器材で、禁忌ではありません。
上肢のしびれは神経症状であり、上肢のシーネ固定や下肢挙上には意味がありません。
選択肢の確認
1.下肢は挙上して固定する。:ショックではなく、脊椎損傷に下肢挙上は不要です。
2.両上肢をシーネ固定する。:変形はなく固定の適応はありません。
3.バックボードの使用は禁忌である。:脊椎運動制限に用いる資器材で禁忌ではありません。
4.頸部についてはそのままの状態で固定する。:痛みがあり中間位に戻せないため適切です。正答です。
5.用手的に頭部を十分引っ張りながら中間位にする。:牽引は脊髄損傷を悪化させ禁忌です。
覚えるポイント
「頸部を中間位にできないときはそのままの位置で固定」「牽引は禁忌」。
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