46D009第46回 救急救命士国家試験 過去問

82歳の男性。夕食中食物を喉に詰まらせ苦しがっていると、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS10。呼吸数24/分。脈拍110/分、整。SpO2値90%。呼びかけに反応あるも発声できず。直ちに背部叩打法を実施するも改善しなかった。反応が無くなったため床に寝かせ、腹部突き上げ法を実施した。口腔内に異物を視認し、指拭法で除去したが、換気不良のため喉頭鏡とマギール鉗子によって咽頭から異物を除去した。 誤った手順はどれか。1つ選べ。

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正解: 3

正答

3.腹部突き上げ法を実施

この問題のポイント

気道異物で反応がなくなった傷病者には、腹部突き上げ法ではなく直ちに心肺蘇生(胸骨圧迫)を開始します。胸骨圧迫は異物の排出効果も兼ねます。

解説

反応があり声が出せない完全閉塞には背部叩打法や腹部突き上げ法を行いますが、反応がなくなった時点で心停止に準じて対応し、床に寝かせて胸骨圧迫から心肺蘇生を開始します。反応のない傷病者に腹部突き上げ法を行うことは手順として誤りです。人工呼吸の際に口腔内に異物が見えれば指で取り除き(盲目的な指拭は行いません)、除去できなければ喉頭鏡とマギール鉗子で除去します。

選択肢の確認

1.直ちに背部叩打法を実施:反応がある完全閉塞への対応として正しい手順です。
2.床に寝かせ:反応がなくなった時点で寝かせるのは正しい手順です。
3.腹部突き上げ法を実施:反応のない傷病者には行わず、胸骨圧迫を開始します。正答です。
4.指拭法で異物除去:口腔内に異物を視認したうえで除去するのは正しい手順です。
5.喉頭鏡とマギール鉗子によって咽頭から異物を除去:換気不良時の適切な処置です。

覚えるポイント

「反応あり=背部叩打・腹部突き上げ」「反応なし=胸骨圧迫(CPR)、見える異物は除去、喉頭鏡・マギール鉗子」。

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