47D034|第47回 救急救命士国家試験 過去問
35歳の男性。軽トラック運転中に電柱に正面衝突した自損事故で受傷し、居合わせた通行人が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数28/分。脈拍110/分、整。血圧110/80mmHg。SpO2値92%。鼻腔内・口腔内に出血が続いているため口腔内吸引を行った。 次に行うべき対応として適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3.全身固定をして側臥位にする。
この問題のポイント
顔面外傷で鼻腔・口腔からの出血が続き、吸引でも間に合わない場合は、頸椎損傷の可能性を考慮して全身固定をしたうえでバックボードごと側臥位にし、血液を自然に排出させて気道を守ります。
解説
自損事故による顔面の出血は気道閉塞の危険があります。吸引を行っても出血が続く場合は、全身固定(バックボード)した状態のまま側方に傾けることで、頸椎を動かさずに血液を口腔外へ排出できます。経口エアウエイは意識JCS3で嘔吐反射があるため不適切、経鼻エアウエイは顔面骨折や頭蓋底骨折の可能性がある顔面外傷では禁忌です。仰臥位のままでは血液を誤嚥し、頭部後屈あご先挙上法は頸椎損傷の疑いがある傷病者には行いません。
選択肢の確認
1.経口エアウエイを挿入する:意識があり嘔吐を誘発します。
2.経鼻エアウエイを挿入する:顔面骨折・頭蓋底骨折の疑いで禁忌です。
3.全身固定をして側臥位にする:頸椎を保護しながら血液を排出できます。正答です。
4.仰臥位のまま血液の自力排出を促す:誤嚥の危険があります。
5.頭部後屈あご先挙上法により気道確保する:頸椎損傷の疑いがあり行いません。
覚えるポイント
「顔面外傷の持続出血=吸引+全身固定して側臥位(頸椎を守りながら排出)」「経鼻エアウエイは顔面・頭蓋底骨折で禁忌」。