第47回・2024年

47D039|第47回 救急救命士国家試験 過去問

30歳の女性。妊娠34週。食物を詰まらせて苦しんでいると、夫が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:顔面蒼白で喉の辺りに手をやって苦しんでいる。声が出せず、咳もできないようである。 直ちに行う処置として正しいのはどれか。1つ選べ。

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正解1

正答

1.背部叩打

この問題のポイント

妊婦には腹部突き上げ法ができないので答えは1です。意識のある気道異物には背部叩打法や胸部突き上げ法を使います。

解説

声も咳も出せないのは、気道が異物で完全にふさがっている状態です。
意識がある成人の完全閉塞には、通常は背部叩打法と腹部突き上げ法を行います。
しかし妊娠後期の妊婦や高度肥満の人には、腹部突き上げ法は行いません。
本例は妊娠34週で、腹部を押すと子宮を圧迫して母体と胎児に危険が及ぶからです。
代わりに背部叩打法や胸部突き上げ法で異物の排出を試みます。
胸骨圧迫や人工呼吸は反応がなくなった後の心肺蘇生の手順で、経鼻エアウエイは異物閉塞には無効です。

選択肢の確認

1.背部叩打:妊婦の気道異物に対する適切な処置です。正答です。
2.胸骨圧迫:反応がなくなってから行います。
3.腹部突き上げ:妊婦には行いません。
4.経鼻エアウエイの挿入:異物閉塞には効果がありません。
5.バッグ・バルブ・マスクでの人工呼吸:閉塞が解除されなければ換気できず、まず異物除去を行います。

覚えるポイント

「妊婦・高度肥満の気道異物=腹部突き上げ禁止→背部叩打・胸部突き上げ」「反応がなくなればCPR」。

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