46D023|第46回 救急救命士国家試験 過去問
66歳の男性。急にドキドキしたため、救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS2。呼吸数12/分。顔面蒼白で冷汗を認める。血圧68/40mmHg。SpO2値88%。心電図モニター波形を示す。直ちにAEDの電極パッドを貼付した。 この傷病者への適切な対応はどれか。1つ選べ。

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正解: 3
正答
3.酸素投与
この問題のポイント
図は幅の広いQRSが規則的に続く心室頻拍ですが、意識JCS2で脈拍が触れる「脈のある心室頻拍」です。救急救命士は脈のある傷病者に電気ショックを行えないため、除細動パッドを装着して監視しつつ、SpO2 88%の低酸素に対して酸素を投与し速やかに搬送します。
解説
心室頻拍に血圧68/40mmHg、冷汗、意識レベル低下を伴う不安定な状態ですが、脈拍が触知できる限り救急救命士が実施できる処置は、酸素投与、除細動パッドを貼付した心電図監視、早期搬送です。脈のある心室頻拍への同期式除細動は医師の処置であり、AEDによる電気ショックは心停止(無脈性)の傷病者に限られます。起坐位や下肢挙上は心原性ショックの根本的な対処にならず、静脈路確保・輸液はこの病態の対象ではありません。心停止に移行すれば直ちに胸骨圧迫と電気ショックに切り替えます。
選択肢の確認
1.起坐位:ショック状態で不適切です。
2.下肢挙上:心原性ショックには効果が乏しく不適切です。
3.酸素投与:低酸素があり、脈のある心室頻拍に対して救急救命士が行える適切な処置です。正答です。
4.電気ショック:脈があるため救急救命士は実施できません。心停止に移行した場合に行います。
5.静脈路確保および輸液の指示要請:不整脈によるショックの対象ではありません。
覚えるポイント
「脈のあるVT=救急救命士はショックできない→酸素投与・パッド装着監視・早期搬送、無脈性になれば直ちにCPR+ショック」。