46D022|第46回 救急救命士国家試験 過去問
62歳の男性。仕事中に突然の意識消失があったため同僚が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数20/分。SpO2値90%。痙攣はみられない。以前にも同様のエピソードがあり、心疾患を指摘されている。 この病態を生じる心電図モニター波形はどれか。1つ選べ。

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正解: 4
正答
4.D
この問題のポイント
突然の意識消失を繰り返す心疾患患者では、徐脈性不整脈(高度房室ブロック)によるアダムス・ストークス発作を考えます。図Dは幅の広いQRSがゆっくり出現し、P波と無関係な完全房室ブロックの波形です。
解説
図Aは正常洞調律、BはPQ間隔がやや延長した洞調律、Cは期外収縮を伴う洞調律、Dは心室のQRSが少なくP波と無関係に出現している完全房室ブロック(心室補充調律)、Eは期外収縮を伴う調律です。完全房室ブロックでは心室が30〜40/分程度のゆっくりした補充調律でしか収縮せず、脳血流が低下して失神(アダムス・ストークス発作)を起こします。SpO2 90%の低下も心拍出量減少を反映しています。
選択肢の確認
1.A:正常洞調律で失神の原因になりません。
2.B:軽度のPQ延長を伴う洞調律で、失神の原因としては典型的ではありません。
3.C:期外収縮はありますが心拍出量は保たれます。
4.D:完全房室ブロックによる高度徐脈で意識消失を説明できます。正答です。
5.E:期外収縮を伴いますが意識消失の原因としては不十分です。
覚えるポイント
「意識消失を繰り返す+徐脈=完全房室ブロック(アダムス・ストークス発作)→ペースメーカー治療のできる病院へ」。